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カズオ イシグロ

彼を知ったのは某テレビ番組。
イギリスではかなり有名な作家。
著書『わたしを離さないで』は衝撃的な内容の本。

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映画化もされて、今、金沢フォーラスで上映中。
私は同じ時期に本を読み、映画を見ることができた。
とても重い作品でとても恐ろしく感じた。

臓器提供するために生をうけ、隔離された施設で育てられる。
臓器提供が仕事なので、将来を夢見る事は必要ない。老後はおろか中年だってない。
仕事を成し遂げた時は死ぬときなのだから。
提供は一度だけではなく、三度四度と続くときもある。
そしてその子たちは20才前後の若者なのだ。

映画での
四度目の提供で肝臓を取り出したあと、モニターの波形がピーと水平になって
全てのスイッチがきられる・・淡々と作業する医師たち・・この場面が忘れられない。

同じ人間として心も感情のあるのに
提供を受ける側と、する側で、どこがどう違うのか。
本当に重い作品だった。
今こうしてつぶやいてはいるが、2,3日は心が重かった。

そういえば動物でのクローン生産みたいなのが、盛んに行われた時があって
わが町にもクローン牛が放牧されていたけど、
施設が閉鎖になった今、あの牛はどうなったんだろう。
by kerontamama | 2011-06-27 14:18 | 映画・本・コンサート・美術館 | Comments(0)

ああでもない、こうでもない・・なんとかなるさ~。


by kerontamama